月とスッポン ありのままは難しい
仁王門の横にある拝観受付で入山料を納める。
受付で説明を受けて、納めている間も大河の講義は止まらず、受付の人に微笑まられる。
とりあえず苦笑いをしておこう。
入ってすぐに目に入った案内板を読む。
「釈迦堂。食堂?」
「《三井寺に伝わる古地図にこの場に食堂があったそうです。なので、この建物を食堂に伝っていたと考えられています》」
「室町時代の建物で重要文化財。書いてありますね。」
「《この建物は元々清涼殿として京都御所にあった建物を江戸時代の1621年 元和7年に移築したものとも伝えられています。
その後、1912年 明治45年に国指定重要文化財に指定され、内部には須弥壇が設けられ清涼寺式釈迦如来像を安置していることから釈迦堂とも呼ばれるようになったそうです》」
「へー」
本像である釈迦如来像の前に座り、大きく息を吐いて心を鎮めてから挨拶をする。
「次は1人で来るのか、それとも隣に誰かいるのかわかりませんが、また来ます」と。
釈迦堂を出て、国宝金堂へと向かう。
「《宗祖は平安時代の第5代天台座主で空海の姪の子である智証大師円珍です》」
「空海?最澄じゃなくて?そこで空海と最澄が交わるの!」