月とスッポン ありのままは難しい
「住む世界が違い過ぎて自分が惨めになるから、でしょうか」
「同じ地球の日本に住んでるのですから、同じ世界に住んでいると思うわ」
「そう言う意味じゃないから」
「かかった費用は全て大河君が支払っているのですか?」
「今までは私の車での移動なので、車にかかるお金は私で、ご飯とか宿泊費とか2人分のモノを大河さんが払ってます」
「今まで?」
「私の車は軽自動車なので、少しでも丈夫な車を使えって慶太郎さんが。なので、滋賀には大河さんの車で行く事になりました。
あっ、でも、高速代とかは私が負担する予定です」
「それなら対等な立場と言えるのでは?」
「全部大河さんに払って貰えばいいのに」
「それだと気を使わないといけなくなるでしょ!」
お姉様の不満にお姉さんが突っ込む。
ちょっと意味がわからないとお姉様は首を傾げる。
お姉様こそ私なんかと住む世界というか価値観の違う世界で生きているのだろう。
お姉さんは比較的私に近い気がする。
でも、お姉様にこの違いを説明するのは諦めている様子を見ると2人の関係性が垣間見れる。
尊い。