月とスッポン ありのままは難しい
「ただ全ての出来事を別の主人公の恋語とだと思って読みなさい。と言われたのは覚えています。
あくまでも紫式部が考えたフィクションなのだからと」
「それを学生時代に聞きたかった」
「実は紫式部と園城寺は縁があるんですよ」
「なにそれ」
ポリポリ
「《紫式部の叔父・康延と異母兄弟・定暹は三井寺の僧侶で、父・為時も紫式部の死後、三井寺で出家したといわれています。また、藤原道長からの信仰も厚く、道長が奉納した弥勒菩薩が秘仏として伝わっています》」
「藤原道長。聞いたことがある気がします」
「《平安時代中期の政治家で、【摂関政治】つまり天皇を補佐する役職として政治を動かし、全盛期を築いた人物です。
藤原道長は自分の娘を天皇に嫁がせ、生まれた子を次の天皇とすることで天皇の母方の祖父、【外祖父】となって権力を掌握。それを4人の娘で行い、絶対的な権力者になりました。
その立場は本来の摂政・関白をしのぐほどで、晩年には摂政の座に就いたものの、すぐに実子である藤原頼通にその座を譲り渡しています》」
「全権力をすぐに手放すって、なんかかっこいいですね」
「そうですね。ただ体調が良くなかったから退いたという説もあるそうです」
「健康、大事」