月とスッポン ありのままは難しい
「《如意輪観音像がどうしたことか岩山から離れなくなり、やむなく、如意輪観音像を覆うように堂を建てたのが石山寺の始まりだそうです。
そもそも【正倉院文書】。
奈良時代の東大寺写経所で作成され、東大寺の正倉院で保管されてきた東大寺の写経・造寺・造仏事業に関する史料や、写経文書の裏に書かれた戸籍・計帳など文書群によれば、この石山の地は、東大寺を建立するために近江国の甲賀郡や高島郡など各所から伐採してきた木材を集めておく場所だったそうです》」
「東大寺の物はここで揃えよってか?」
正倉院ぐらい知っとるわ!
とは思ったが、そこは流しておく。
「石山寺が東大寺や良弁と強い繋がりがあったということではないでしょうか?」
「なんでもありが、平安時代ですからね」
「そうですね。掘った龍が動き出したり、助けた老人が神様だったり、化け物だったり。確かになんでもありですね」
「見えたら楽しいんですかね?」
「今もいるそうですよ。ただ、見えないだけだそうです」
「見えるものしか信じないかと思ってましたよ」
「こうして」と話を戻したという事は本人の自覚があったようで、笑えた。