月とスッポン ありのままは難しい
「《蓮如堂には、蓮如上人の遺品として、6歳のときの御影と鹿子の小袖があります。
そういったところから、蓮如上人の母は石山の人であり、蓮如上人の父が石山寺に詣でたときに出逢って、蓮如上人が生まれたともいわれています。
また、蓮如上人の母は、石山観音の化身だったという話も残されているそうです》」
「それはまた都合の良い話ですね」
「そうですね」
「引き離された子が優秀なら神との子。悪ければ魔物の子。孕ませは男は悪くないのかって話ですよね」
「それは今も昔も変わらないようですね」
「なに?大河は神の子?」
軽い冗談で言ったつもりが、大河の眉間に皺がよる。
これは触れてはいけない話のようだ。
「階段の前にあった岩も凄いって思ったけど、こっちも凄いね」
蓮如堂を出て、目に付いた珪灰石を見ながら言う。
気を遣ってしまった。
まぁ、言いたくない話を聞き出す趣味はないので、さっさと本堂へ向かい、石山寺を満喫したいだけ。
ただそれだけ。
「こう間近で見ると、すごい所に建ってますね」
「《本堂は三代目で、正堂と礼堂を合の間で繋いだ複合建築です》」
「一つの建物じゃないんですね。二つでひとつ」
本堂への階段を登る始める。
そういったところから、蓮如上人の母は石山の人であり、蓮如上人の父が石山寺に詣でたときに出逢って、蓮如上人が生まれたともいわれています。
また、蓮如上人の母は、石山観音の化身だったという話も残されているそうです》」
「それはまた都合の良い話ですね」
「そうですね」
「引き離された子が優秀なら神との子。悪ければ魔物の子。孕ませは男は悪くないのかって話ですよね」
「それは今も昔も変わらないようですね」
「なに?大河は神の子?」
軽い冗談で言ったつもりが、大河の眉間に皺がよる。
これは触れてはいけない話のようだ。
「階段の前にあった岩も凄いって思ったけど、こっちも凄いね」
蓮如堂を出て、目に付いた珪灰石を見ながら言う。
気を遣ってしまった。
まぁ、言いたくない話を聞き出す趣味はないので、さっさと本堂へ向かい、石山寺を満喫したいだけ。
ただそれだけ。
「こう間近で見ると、すごい所に建ってますね」
「《本堂は三代目で、正堂と礼堂を合の間で繋いだ複合建築です》」
「一つの建物じゃないんですね。二つでひとつ」
本堂への階段を登る始める。