月とスッポン      ありのままは難しい

パティスリ?
物凄く美味しいケーキを出してくれるところよ

お姉さんが簡単に説明してくれた。

お姉様とティータイム。
なんて優雅で素敵なんだろうか!
想像しただけで、胸が苦しくなる。

「これは私からのプレセントよ」

帰り際に袋を手渡される。

「スキンケアは欠かさないように。それから」とお姉さんから入っている化粧品の説明を受ける。

「貰えるものは貰っておきなさい」とお姉さんからアドバイスを貰い
「どちらに転んでもパリまで報告しに来なさい」とお姉様に宣告される。

「パリ?フランスの?」

驚きが隠せない。
彼に着いて来月からパリに住むお姉様。ついに本場の社交界までお姉様の美しさに跪くのか!

額に手を当てるお姉様と「最高」と私の肩を叩くお姉さん。
あなた方の方が最高です。

「私たち年を取ってそれぞれ1人になったら、一緒に暮らす予定なの。そのメンバーにあなたも入れてあげるから、老後の心配をせずに思いっきりぶつかってきなさい」

その話を初めて聞いたとイケオジが慌てている。

「あなたを看取った後の話よ」とお姉様が微笑む。
うん。それまでイケオジにお姉様を託せそうだ。
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