月とスッポン ありのままは難しい
『頭もしっかりしているし、自分でご飯も食べれる。付き添いさえすれば自分でトイレにも行けるしね。ただ足腰が悪いから一人にはできないんだよ』
[これ、多分痴呆が入ってきてますね]
『ほら、子供達は受験で学校や塾で忙しいだろ。それで早苗も色々と忙しくて、お母さんとずっと一緒にいるのが難しいんだよ』
[早苗?]
[父の再婚相手かと]
[嫁に親の介護の義務はありませんよね]
[いや、そもそも誰の母親?]
[茜の祖母はお亡くなりになっているますよね?]
[まさかの嫁の親?]
[それ、助ける必要ある?]
[父の再婚後、相手とは養子縁組がなければ、法律上は親族関係にある他人同士であり、戸籍上も親子関係は発生しません]
各々の端末から言われ放題だ。
私が思っていた事が全て文字化していく。
それだけで、心強い。
『週末はなんとか私も時間が取れるんだけどね』
父との会話を聞きながら、外部がタブレットをかえしながらの会話から情報を得る。
好好爺の顔を見れば
[少し煽ってみましょう]と指示が出る。
[労働時間と給与を聞け]
「平日、顔を出せって事?」
『そうなんだよ!週末は私たちも時間が取れるんだ。だから平日の昼間に来て欲しいんだ』
[月曜から金曜の10時から14時ごろまで]
[週5の4時間労働]
[ヘルパーの時給が大体1300。月に10万強ですね]
「ちなみにいくらくれるの?」
『えっ』
「ヘルパーの資格とかないから、月10万ぐらいは貰えるんだよね」
『10万!家族からお金を取るのか?』
無給でやらせるやらせる気だったのか