月とスッポン      ありのままは難しい

なんて顔をしているんだ。

「飲食経験者なら誰でもあるレベルですよ。よくわかんない事で怒られたりとか聞くに耐えない下ネタ発言とかと比べれば可愛いもんですよ」
「そやな」
「そうですね」
と同意される。

「そうなんですか?」

不思議そうな大河。

「うちですらあるわ」

大阪弁の男に童顔の男も頷いている。

「そんなによくある事なんですか?」
「価格帯が低くなればなるほど多いかと。大河さんほどの方が出没するとエリアには稀じゃないですか?
それからカスハタに合うには背に低いと弱者であることが基本的に多いので、例え大河さんが接客業をしていても合う確率は少ないかと」
「2人も頷いているという事は通説なんですね」

納得して頂いて何よりです。
そして、あなた達何者?

「そういえば紹介がまだやったな」

それが合図なのか童顔の男が「楠木 隆 くすのき たかし」と名乗った。

彼が大河を見る目は、推しに会えた人の輝いた目をしている。
この男のどこが推しポイントなのか?

「お会いできて光栄です」なんて言っているし、謎だ。
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