口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
人前で何度も愛する人から口づけを受けることになるなど思わず、つぐみは顔を赤く染めて恥ずかしがりながらも、どうにか平常心を装い──行く手を阻む剣先が上空に掲げられたのを確認してから、順調に一歩ずつ前へと進んでいく。
「情熱的な口づけを……!」
最後の剣先が、足元で行く手を阻む。
誤魔化すことなくしっかりと唇同士を触れ合わせろと迫られた清広は、露骨に眉を顰めた。
一度ならず二度までも唇を触れ合わせる姿を、参列者に見られたくないのかもしれない。
(キスをしないと前に進めないのなら、やるしか……ない、よね……)
清広を見上げたつぐみは、彼と目を合わせて小さく頷く。
妻の了承を得て向かい合った清広は、花嫁の背に力強く腕を回して抱き寄せると──唇に噛みついた。
「情熱的な口づけを……!」
最後の剣先が、足元で行く手を阻む。
誤魔化すことなくしっかりと唇同士を触れ合わせろと迫られた清広は、露骨に眉を顰めた。
一度ならず二度までも唇を触れ合わせる姿を、参列者に見られたくないのかもしれない。
(キスをしないと前に進めないのなら、やるしか……ない、よね……)
清広を見上げたつぐみは、彼と目を合わせて小さく頷く。
妻の了承を得て向かい合った清広は、花嫁の背に力強く腕を回して抱き寄せると──唇に噛みついた。