口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
清広は披露宴もやりたがっていたようだが、急には会場を抑えられず、結婚式を終えた二人はその足で婚姻届を提出した。
晴れて夫婦になったつぐみは、清広の隣で自ら率先して腕を絡め──幸せそうに笑っていた。
「今日のつぐみは、ご機嫌だな」
「はい。人生で一番、最高な日です」
「俺の妻になれたから?」
「他に理由が、あるのですか?」
二人は互いに不思議そうな顔で見つめ合い、気まずい沈黙が流れる。
清広が難しい顔で黙り込んだあたり、つぐみにとってはあまりいいことではないのだろう。
「教えてください」
清広の考えていることはなんでも知りたいと、彼女が有無を言わせずに凄めば──。
観念したように、彼が視線を逸しながら告げた。
「つぐみが俺との結婚を、強く望んでいるとは思わなくてだな……」
つぐみが彼に抱く愛を否定されたような気がした彼女は、先程までの幸せな気持ちが嘘のように霧散していくのを感じる。
(酷い……。私の気持ち、嘘だと思っていたんだ……)
普段のつぐみであれば、黙って心の中で傷つき、彼と距離を取っていただろう。
──だが、今は違う。
晴れて夫婦になったつぐみは、清広の隣で自ら率先して腕を絡め──幸せそうに笑っていた。
「今日のつぐみは、ご機嫌だな」
「はい。人生で一番、最高な日です」
「俺の妻になれたから?」
「他に理由が、あるのですか?」
二人は互いに不思議そうな顔で見つめ合い、気まずい沈黙が流れる。
清広が難しい顔で黙り込んだあたり、つぐみにとってはあまりいいことではないのだろう。
「教えてください」
清広の考えていることはなんでも知りたいと、彼女が有無を言わせずに凄めば──。
観念したように、彼が視線を逸しながら告げた。
「つぐみが俺との結婚を、強く望んでいるとは思わなくてだな……」
つぐみが彼に抱く愛を否定されたような気がした彼女は、先程までの幸せな気持ちが嘘のように霧散していくのを感じる。
(酷い……。私の気持ち、嘘だと思っていたんだ……)
普段のつぐみであれば、黙って心の中で傷つき、彼と距離を取っていただろう。
──だが、今は違う。