口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
彼女のままでは、いたくない。
それは、結婚したいと言い換えられると気づいてなかったからだ。
面と向かって話せるのは、今しかないかもしれない。
睡眠時間を削ってでも、つぐみは彼ともっと話がしたかった。
「わかった」
彼も同じ気持ちだったのかと喜んだつぐみが、眠気を吹っ飛ばした時のことだ。
清広はベッドサイドに置かれたテーブルの上に手を伸ばすと、小さな箱を手に取り──彼女の前で蓋を開く。
「つぐみ」
そこに入っていたのは、光り輝く銀色の指輪だ。
つぐみの名を呼んだ清広は彼女の薬指にそれをピタリと嵌め込むと、口元を綻ばせてプロポーズをした。
「俺の、妻になってくれるな?」
本来ならば、了承してから指輪を嵌めるはずだが──。
逃げられないように先手を打つあたりが、彼らしい。
(ここで断ったら、私は一生彼女のまま……。それだけは、絶対に嫌だ)
清広とともに歩む覚悟を決めたつぐみは、満面の笑みを浮かべて彼の想いに応えた。
「……はい。よろしく、お願いします」
「つぐみ……っ!」
喜びを露わにした清広は、感極まった様子で愛する女性に飛びついた。
それは、結婚したいと言い換えられると気づいてなかったからだ。
面と向かって話せるのは、今しかないかもしれない。
睡眠時間を削ってでも、つぐみは彼ともっと話がしたかった。
「わかった」
彼も同じ気持ちだったのかと喜んだつぐみが、眠気を吹っ飛ばした時のことだ。
清広はベッドサイドに置かれたテーブルの上に手を伸ばすと、小さな箱を手に取り──彼女の前で蓋を開く。
「つぐみ」
そこに入っていたのは、光り輝く銀色の指輪だ。
つぐみの名を呼んだ清広は彼女の薬指にそれをピタリと嵌め込むと、口元を綻ばせてプロポーズをした。
「俺の、妻になってくれるな?」
本来ならば、了承してから指輪を嵌めるはずだが──。
逃げられないように先手を打つあたりが、彼らしい。
(ここで断ったら、私は一生彼女のまま……。それだけは、絶対に嫌だ)
清広とともに歩む覚悟を決めたつぐみは、満面の笑みを浮かべて彼の想いに応えた。
「……はい。よろしく、お願いします」
「つぐみ……っ!」
喜びを露わにした清広は、感極まった様子で愛する女性に飛びついた。