あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「白雪サンさあ、番宣って分かってる?私にばっか喋らせてどういうつもり?」
「…すみません」
バラエティ慣れしてなくて迷惑をかけた自覚はある。ただこちらも一応、キャラクターを守る為に慣れないうちは用意された回答以外は話すなと言われておりそれを守ったに過ぎない。
MCから振られた話はきちんと応答できていたし、番宣も噛まずに言えた。準備期間の無い初めてのバラエティとしては爪痕は残せずとも無難にやり過ごせたと、思うのだが。
やはりどうにも、彼女とは気が合わない。
「…その、私何にも傷ついてませんみたいな澄ました顔、ほんと腹立つ」
「…え、」
「何を勘違いしてるか知らないけどさ、あんたのファンなんて所詮その無駄に発育のいいカラダにおっ立ててるキモいやつらばっかなんだからね?」
あまりの衝撃に一瞬何を言われたかわからなかったけれど、意味を理解した瞬間顔に熱が集まった。
私の動揺を察したのか、美李亜は少しだけ気分を良くしたように笑った。
「そんなに女優になりたいならさあ、セクシー女優に転身したら?向いてると思うよ」
「……」
「そういう対象なら需要あるんじゃない?まあ良くて愛人枠?いずれにせよ、本気の対象にはならないよね」
その言葉は容赦なく心を抉った。
心当たりしか、無かったから。