あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜



「白雪、今日予定は?」

「無い。大学も夏休み」

「そ、良かった」


漣は私の頬にキスをしてそのまま肌をすり寄せる。


「なら今日は1日うちにいてよ。映画でも観ながらのんびりしよ」

「…うん…」

「まだ眠い?」

「というか…寝過ぎて怠い」

「ははっ!なるほどね」

「漣は…テンション高いね」

「そりゃあ大好きな白雪が今日1日一緒にいてくれるからね」


いつもどこか距離を感じる笑顔の漣ではなく、今の彼は幼さすら垣間見える笑い方をしていた。
なんだか本当に恋人みたいだなんて有り得ない事を考えながら起き上がれば、漣も続いて起きてくる。


「白雪、お腹空いてない?昨日食べずに寝たし、リクエストあるなら作るよ」

「…漣、料理できるの?」

「人並みにね。外食好きじゃないし」


そういえば食事に行ったあの日以来、漣が外で食事をしているのは見たことがない。というか、そもそも何かを食べている所も見ない。
食に興味が無いだけかと思っていたけれど、そういうわけでもないようだ。

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