あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「如月美李亜。那由多から聞いたよ、前に会った時酷い顔色してたって」
「……」
思わず黙り込むと、萌葉はため息混じりに続けた。
「白雪って隠し事するくせに顔に出やすいよね。あの子に何言われたの?」
お姉さんに話してごらん、萌葉はそう言ったが年齢的には1つ歳上ってだけなんだけどなと苦笑いが浮かんだ。
顔に出ると言われた以上誤魔化す意味もないのでバラエティ収録日に言われた事をそのまま話せば、萌葉の可愛らしい顔にこれでもかとシワがよった。
「あの女そんな事まで言ったの?性格クソ過ぎない?」
気にする事ないよと萌葉は言う。
「美李亜って整形してるって噂あるのよ。だから素で美人な白雪に嫉妬してるんだよ、きっと」
「そうかな…でもありがとう、萌葉」
美李亜の言葉に欠片も同調せず私の味方でいてくれる彼女の存在が嬉しかった。
「けど、全部が的外れって訳でもなくて。実際二股とかされた事あるし」
今に至っては二股どころの話じゃないし、それを黙認してるとは到底口にはできなかった。
そんな私の言葉に、萌葉は少しだけ悩む素振りをした。