あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜



そう言った時にちょうどケーキが届いて、萌葉の前にフルーツタルト、私の前にはチーズケーキが置かれた。店員さんが下がると同時にそっと入れ替える。実のところ萌葉は甘いものはそれほどらしく、私達見た目と中身が逆だねなんて笑った。


「白雪も気をつけなよ。夏のドラマでかなり知名度上がったんだし。今日だってほとんど変装してないじゃん」

「普段は気をつけてるよ。今日は萌葉と2人だから良いかなって」

「まあ気持ちは分かるけど。大学もだよ。友達でも気は抜かない方がいい。でっちあげなんて事もあり得るからね」

「うん。分かった」


萌葉とはその後、近況報告を交わしながらケーキを食べ終えると解散した。

流石に今日は家に帰らねばと帰宅したが、スマホには特に漣からの連絡は無かった。あれだけ嫉妬を露わにして勝負も勝ちに執着していたのに。

そんな事を考えるとやはり口先だけで踊らされているのかなと思いはするけれど、どうしようもない。


たとえ不毛だろうがなんだろうが、続けなければどちらかが緩やかに壊れていく、そんな危う過ぎる関係なのだから。

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