あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜



「…ここには家に出入りするお前しか撮られていない。相手の顔も無ければ一部の建物しか映ってない。更に相手が一般人となれば正直スキャンダルとしては微妙に弱い。けど、お前はまだ地盤が不安定だ。好感度にどう影響するか分からん」

「…すみません」

「謝る前に、やる事は分かってるな」

「……」


再び頭が白くなる。和泉さんの言っている意味は分かっている。けれど何故か、すぐに頷けなかった。


「相手とは真剣なお付き合いなのか?」


そう聞いてきたのは社長だった。けれどそれにも私は答えられなかった。


「最悪じゃねえか」


和泉さんの言葉にびくりと体が震えた。


「連日ってことはワンナイトでもねえんだろ。まだそっちや真剣交際ならやりようはあったがセフレはダメだ。格好のネタじゃねえか」

「セフレって和泉くん…」

「それ以外言いようがねえでしょうよ。…おい白雪」


和泉さんの鋭い視線に射抜かれ、顔を青くしながらも返事をした。


「CMの放送も目前に迫ってる。MVの撮影に未発表のドラマも起用が決まった。…お前、今が大事な時期って分かっててのこの蛮行なんだろうな」

「…はい」

「ならやる事はひとつだ。そのクソ野郎と今すぐ縁を切れ」

「…っ」

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