あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「今日もよろしくね。白雪ちゃん。5ページは固いから何着かお願いすることになると思う」
「もちろんです。そのためのスケジュールは確保してもらってますから」
「まあそこはこの人の事信頼してる。それより白雪ちゃん、先月の熱愛ってあれ本当?」
「……」
諏訪さんの質問に和泉さんを見やる。何も言ってないのか、この人は。けれど和泉さんは無関心を貫きこちらを見ようともしなかった。
「…いいえ。彼とはただの友人です」
「…そっかあ」
そう言った諏訪さんは、どこか残念そうに言った。そしてメイクさんに目配せし、彼女が離れたところで顔を寄せ声を落として言った。
「…昔の事、私、白雪ちゃんに悪いと思ってるの」
「…どうして諏訪さんがそんな事思うんです?」
彼女には助けられた恩があり、悪いどころかこちらが平身低頭して感謝せねばならないくらいだ。
「だって白雪ちゃん、あれ以来全くそういう話無いじゃない」
「……」
「あの時の事が原因なんでしょ?」
諏訪さんの言葉に返事が出来なかった。ただ眉を下げる私に、彼女は悲しげな顔を見せた。