あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
数ヶ月後、私はグアムの地に来ていた。
撮影日より1日前乗りした私はコンディションを整えるためエステの予定を入れており、それ以外は基本自由時間だ。
現地に午後いちで到着してそのままホテルにチェックインし、ホテルマンに荷物を運んでもらいながら宿泊する部屋に入った。
「和泉さん!プール行ってもいい?」
泊まるホテルは勿論リゾートホテルで5つ星の所を予約してもらった。客室は全室オーシャンビュー。部屋もベッドも広く開放的な空間。間仕切りを開ければバスルームから海を臨める贅沢な造りだ。
和泉さんや撮影陣とは別になるが、問題無いと許可をもらったので実費でここに泊まることにした。
和泉さんから好きにしろと言われ、撮影スタッフ達と合流すると言う彼を見送り私は部屋で水着に着替えてエステの時間までプールで遊ぶことにした。遊ぶと言っても子どもの多いレジャーなところではなく、グアムの美しい海を眺められるインフィニティプールでのんびり浸かろうというだけだ。
滅多に無い連休。海外旅行。これを逃せば次はいつ纏った休みを遊べるか分からない。
インドア派の私も、今ばかりはテンションが上がっていた。
プールのある場所まで移動すると、海と無限に続いているかのような圧巻の景色が出迎えてくれた。
早速私はプールサイドに服を落とし、水着姿になって水面に浸かった。目の前には輝かんばかりのエメラルドグリーンの海。少し奮発したけれど、このホテルを選んで良かった。
人もまばらでほぼ貸切状態でうっとりとそれを眺めて幸せに浸っていれば、ふと近くに人の気配を感じた。
長い間占領しすぎたかな、そう思って少しばかり横に動けば「お気遣いなく」と日本語がかけられた。