あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜



「さっき助けてあげたお礼、してよ」

「は…?」

「なに呆けてんの?俺が何の見返りもなく助けるわけないじゃん」


さも当然かのように言う漣に無言を返す。そんな私に漣は目を細め、ベッドに手をついた。


「それに聞いたよ。白雪はあと数日こっちに残るんでしょ」

「…なんで」

「君のマネージャー。あ、今回は正攻法に聞いたら普通に答えてくれたよ」

「……」


眉を潜めた。それをどう捉えたのか知らないが、漣は楽しそうに続ける。


「明日から1人、またさっきみたいな事が無いとも限らないよね」

「そんなわけ、」

「あいつも言ってたじゃん。一際良い女って。白雪はもう少し自分の魅力を理解した方がいいよ」


あんな事がそう何度もあるわけない。そうは思うのに漣の言葉だからか、反論が出来ない。


「俺が側にいれば男除けくらいにはなるよ」


どうする?と視線が問いかけてくる。まさかと思うがこの男、これを言うためにあの時助けに入らなかったのだろうか。


「…見返りは?」


悔しくもそう尋ねれば、話が早くて助かると立ち上がった。

< 187 / 331 >

この作品をシェア

pagetop