あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「さっき助けてあげたお礼、してよ」
「は…?」
「なに呆けてんの?俺が何の見返りもなく助けるわけないじゃん」
さも当然かのように言う漣に無言を返す。そんな私に漣は目を細め、ベッドに手をついた。
「それに聞いたよ。白雪はあと数日こっちに残るんでしょ」
「…なんで」
「君のマネージャー。あ、今回は正攻法に聞いたら普通に答えてくれたよ」
「……」
眉を潜めた。それをどう捉えたのか知らないが、漣は楽しそうに続ける。
「明日から1人、またさっきみたいな事が無いとも限らないよね」
「そんなわけ、」
「あいつも言ってたじゃん。一際良い女って。白雪はもう少し自分の魅力を理解した方がいいよ」
あんな事がそう何度もあるわけない。そうは思うのに漣の言葉だからか、反論が出来ない。
「俺が側にいれば男除けくらいにはなるよ」
どうする?と視線が問いかけてくる。まさかと思うがこの男、これを言うためにあの時助けに入らなかったのだろうか。
「…見返りは?」
悔しくもそう尋ねれば、話が早くて助かると立ち上がった。