あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「言ったでしょ。俺以上に白雪を見てる奴は居ないって」
私の着替えを見守っていた漣は終わるなり近づき、私を抱きしめてきた。
「準備が終わったらまたおいで。待ってるから」
そう言った漣に見送られ、私は部屋を後にする。
朝食会場で現地の朝ごはんを食べながら、私は漣の言葉に想いを馳せた。
私をぐずぐずに溶かすといった漣。今朝の言動は確かにそれだった。
漣の感情は複雑すぎてよく分からない。
好きなのかと思えばそうでもなさそうだし、かと言って私の活動を熟知している事から嫌っているとか無関心というわけでも無さそうで。
後々私を傷付ける為だとしても、どうして私にそこまで執着するのか。
色々考えていると朝食は少ししか食べていないのにもう満腹感で胃に入りづらくなってしまった。そもそも今回の為にまた食事制限をしていたので、そのせいもあるのだが。
残りのそれを30分ほどかけて食べ終え、自室に戻って着替えとメイクを施す。しっかりとウォータープルーフの日焼け止めも塗り、大容量のそれをバッグの中にきっちり入れ込んで部屋を後にした。