あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「セフレになんかする訳ないじゃん。ようやく名実共に白雪を手に入れることが出来るのに、他の女なんか要らない。…まあその代わり、その矛先が全部白雪に向くわけだけど」
漣の顔が耳に寄り、甘い声が囁かれる。
「…それでも白雪は、俺が欲しい?」
まるで悪魔との契約だ。自分を得る代わりに全てを差し出せと、そう言っているように聞こえる。
——だけど、私は…
「…欲しい」
この男にすっかり魅入られてしまった私は、奪われてしまった心は…もうとっくに、取り戻す事なんて出来なくなってしまっていた。
「それでも私は、漣が欲しい」
欠片も悩みはしなかった。この時の私にはもう、目の前の男にキスをすることしか、頭になかった。