あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
強引なひと
2日後。私は日本の地へ降り立った。
予定通りに決行されたショッピングは最早漣が推しである私へ貢ぐ為のイベントと化し、最終的に抱えきれなくなったものを国際便で送る羽目になった。
そして帰国の日、私は母国へ漣はフランスへと別便で発った。間も無く帰国するとは聞いたが最低でも1週間はかかるそうだ。少しの間でも離れがたいとギリギリまで保安検査場を抜けられなかったのにはここ最近で1番焦りを覚えた。
そういう事もありながらも私は無事に慣れ親しんだ土地へと戻り、空港の入り口でタクシーを捕まえて目的地へ向かう。
本当は連絡だけで良いと聞いていたが言うべきことは早めに伝えておいた方がいいだろうと思い、そのまま自身が所属する事務所へと足を運んだ。
そしてそこで和泉さんを捕まえて「恋人が出来た」と告げたものの、「ふーん」とコーヒーを飲みながら生返事をされただけでそれ以上の詮索はなかった。
「やけにアッサリしてますね」
「はあ?お前が前に姑扱いしてきたから気を遣ってやってるんだろ」
「…根に持ってるし…みみっちい…」
「それに俺に直で報告してくるってことは、今回はまともなオツキアイなんだろ。セフレだの不倫だのの醜聞でさえなけりゃ何でもいいわ」
「ぐっ…」
痛い所を突かれ呻き声が漏れ、ぐうの音も出なかった。結局その日は用はそれだけかと冷たくあしらわれサッサと追い出されたのだが、問題はその数日後のことだった。