あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜


このマンションに入るにはセキュリティを抜ける必要がある。住人の持つ鍵か、その住人本人が中から解錠しないと開けられないはず。そう思って見るも、漣は何でもない事のように鍵を出して見せてきた。


「普通にコレ使って入ってきたけど?」

「…それって…」

「俺の部屋の鍵」

「はっ?」


素っ頓狂な声を上げる私にまあまあと漣が背中を叩く。


「恋人の自宅マンションに引っ越すなんて、芸能人同士じゃよくある話でしょ」

「…嘘でしょ」

「ラッキーだよね。たまたま同じマンションに空きがあってさ」


にこりと微笑む漣に腰が引けるも、それを阻まれ自身へ押し付けられる。


「え、じゃあ…昔住んでたあの家は、」

「そんなのとっくに引き払ったよ。何人も連れ込んでたからぶっちゃけ個人情報も何もあったものじゃないしね」

「……」

「ははっ!白雪のドン引き顔久しぶりに見た。けど、そんな顔もかわいーよ」


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