あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「…ま、仕方ないですね。白雪に危険が及ぶのは俺の望むところじゃないですし。今は一緒にいられるならそれで良いですよ」
「とはいっても十分気をつけろよ。霜月さん、あんたもな」
釘を刺すような和泉さんの物言いに、漣は眉を下げる。
「逆に霜月さんは女のファンが多い。これが公になればその矛先が白雪に向くのは必然だからな」
「俺ただの一般人なんですけどねえ」
「100万のフォロワー抱えるインフルエンサーが何言ってんだ」
痛い所を突かれたのか、漣は肩をすくめるだけで何も返すことはしなかった。
「それで専属の件だけど」
社長の言葉を皮切りに今度はそちらへ話が移るらしい。
「契約内容は昨日話した通り。基本的には白雪と行動を共にしてくれて構わないけど、さっきも話した通り変な輩がいるからね、移動なんかの時は和泉くんの指示に従ってもらえるかな」
「心得てます」
「白雪も、あまりうつつを抜かさず仕事はきっちりこなすんだよ」
「はい」