あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜



どうにもできない罪悪感を抱きながら了承のスタンプを返したところで、目の前にコーヒー店のタンブラーが置かれた。


「神妙な顔してどうしたの」


戻ってきた漣は私の前にバケットサンドやベーグルなど簡単な軽食を並べ、自身の前にも同じものを置いた。

別にとスマホをしまいながらタンブラーを持ち口へと運ぶ。


「漣はどれ食べるの?」

「好きなの取っていいよ。俺は白雪が選ばなかったものでも貰うよ」

「相変わらず食に全然興味無いね」

「白雪を見てるだけでなんでも美味しく感じるから」

「…そう」


お言葉に甘えて野菜の多いバケットサンドを手に取った。


「さっきマネージャーさんからスケジュール共有してもらったよ。俺の予定も入れておいたから気が向いたら見てね」

「分かった」

「ていうか白雪、明日の夜の本恋会って何?」

「あー…」


やっぱり聞かれるよなと思いつつ説明をすれば、案の定漣の笑顔が引き攣った。


「こんなに堂々と浮気宣言されるとは思わなかったよ」

「ただ集まって話すだけだよ。お酒も入れないし」

「えー、でも白雪と寝た男いるんでしょ?普通に嫌なんだけど」

「ちょ、声大きいから!」


慌てて漣の口を塞ぐ。周りの視線がこちらに無い事を確認して手を離し、漣を睨んだ。

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