あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「白雪に恋人だとよ」
「えっ!?うっそ!誰?私の知ってる人?」
「うん」
「あ、もしかして"思い出の君"?」
萌葉の言葉に私は頷く。それを見た萌葉は目を輝かせて良かったね!と爛々と言った。
実のところ萌葉にも漣の事は話していた。本気で恋をした忘れられない人がいるのだと。勿論セフレだった事や漣の名前については伏せているけれど、ずっと気持ちを知っていた萌葉は素直に喜んでくれた。
ありがとうと返せば、喜びが限界突破した萌葉が抱きついてきた。
「なんだそのネーミングセンス」
そんな中、那由多が揶揄うように薄ら笑いで言ってきた。
「プロデュースしたデザインコフレがあれだけ売れても、そっち方面の才能はからきしなのな」
「言わないでよ〜ブランド名と会社名の候補挙げたときに各方面から散々言われまくったんだから!」
「でも私、萌葉のデザインすごく好き。新作のリップもアイシャドウも多色買いしたよ」
「白雪〜!もう、なんて可愛い子!」
実際私のプライベート用のメイク用品は全て萌葉プロデュースのもので揃えている。色の展開も豊富だし機能性にも特化しているし、何よりデザインが可愛くて贔屓目なしに好きだ。