あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜



「白雪、簪歪んでる。直してあげるからジッとして」


漣は準備中、散々こちらを値踏みするかのような視線を送ってきておきながら、いざ準備が整い2人きりになったかと思いきや、やれ着物の柄が気に入らないだの簪のデザインはもっと似合うものがあるだのまあ煩い。

今回の撮影ではスタイリストの引き継ぎが間に合わず、漣は同行はしているものの事実上の付き人だ。

結局私が苦言を呈すまで文句は続いたが、最終的に何故そこまで突っかかるのか理由を問いただせば至極簡単な事だった。


「俺以外が選んだものを白雪が身につけるのが気に入らない」


そんなしょうもないの極みのような事を言われて貴重な時間を無駄にされては叱るしかなく、最終的にはご機嫌を取らされてこの場に出て来れた。


「はい、いいよ」

「…ありがとう」


簪を直してもらえばいよいよ撮影に参加となり、セットの座敷に上がり衣装やメイクの最終調整が終わればカメラが回る。

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