あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
以前の雑誌のグラビアに再び呼ばれたのは、その数ヶ月後の事だった。そしてそれは、役が決まったドラマの初回放送日のすぐ後でもあった。
そのせいか、馴染みとなったスタッフ達にたくさんの声をかけてもらえた。
いい演技だったよ、良かったね、と様々な言葉をかけられて頬が染まる。ずっと役者を目指していたことを知っていた諏訪さんからは特に喜んでもらえた。
「これで今回も部数伸びるわ〜!」
と、我欲がダダ漏れだったけれど彼女らしくてなかなか爽快で私は好きだ。
話が盛り上がりそうになると時間が迫っているとマネージャーに間に入られ、メイクルームへ向かう。ドラマの決定を機に以前と担当が変わったのだが、新しい人はやり手ではあるがその分融通がきかない。
メイクさんも馴染みの女性で談笑しながら支度を終えれば、どこかに行っていたマネージャーが戻ってきた。
「白雪、来週雑誌の撮影が一本追加だ。あと幾つかオーディションの打診が来たから全部予定入れておくぞ」
「はい、お願いします」
「じゃあ俺はこの後少し抜けるから、終わったら連絡しろ。迎えに来る」
「分かりました」