あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
次の瞬間には体が宙に浮き、漣に横抱きにされていた。
「ちょ、夜食は…!?」
「悪いけど後でいいかな?さっきのでスイッチ入っちゃった」
にこりと笑う微笑みのなんたる恐ろしさよ。抵抗する術の無い私はあっさりと寝室に連れられベッドへと降ろされた。
「前から思ってたけど、2人で寝るにはちょっと狭いよね、このベッド」
「漣、あの、」
「捨てよっか。で、新しいの買おうよ。ね?」
「……」
異論は無い。ただなんとなく、今夜はただでは済まない気がした。明日の入り時間が早朝でなくてよかった。そう思った時には私は漣の体に覆われていた。
「愛してるよ、白雪。…死ぬほど、ね」
「漣…」
「だから白雪も俺だけ見てて。他の奴なんかに欠片も許さないで。心も、身体も、俺だけの女でいて」
するりと再び服の中に手を忍ばされ今度は呆気なく剥かれる。それに抵抗する事なく享受し、ジッと漣の目を見つめ返す。
「…漣だけだよ」
「…ん?」
「私には、漣だけ」
視線と言葉をどう捉えたかは分からない。けれど泣きそうな、嬉しそうな、筆舌に尽くしがたい表情をした漣は何も言う事なく私の肌に顔を埋めた。
そうして漣が上へと上がってきた顔に深く口付けられれば、身体が熱を持って私は一切の思考を飛ばしていた。