あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜


「これで佐原みたいな男に今後しつこく寄ってこられなくなると思えば、少し気が楽だよね」

「ああ…あの人ね…」

「結婚報道なんかより、あの男との噂が立つ方がよっぽどスキャンダルだよ」

「それ、うちのマネージャーも言ってた」

「でしょ?碌でもない噂しか聞かないし、あいついつか刺されるよ」

「……」


その言葉にピタリと手が止まる。

あまり他人事だと思えないのは、漣の過去があっての事だろうか。

同族嫌悪とはよく言ったもので、あの人は出会った頃の漣と少し似ている。

それに加えて私のファンの事もある。那由多への脅迫文も落ち着いたばかりだ。いろんな方面から見ても心配事は尽きない。言ったところで、どうしようもないのだが。


「さっき言った事を早速覆すようだけどさ、この業界は不倫問題も尽きないし馬鹿な奴はいるから、これまで通り気をつけるんだよ。白雪は警戒心ペラッペラなんだから」

「萌葉まで…」


ゴミだのペラペラだの散々な言われようだ。これでも一応、最近まで10年近くノースキャンダルでやってきたんだけれど。

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