あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
幕間-男の謀略-
初めて雑誌でその姿を目にした時から、心奪われてやまなかった。
透けるような白い肌も、触れれば溶けてしまいそうな儚げな表情も、滑らかな肢体も、絹糸のような髪も、全て。
実際に会ってからはもう、おかしくなるほどに惹かれた。視界に入るだけで、声を聞くだけで幸せで溶けてしまいそうで、どうやってでもこの子が欲しいと、狂ったように願った。
けれどきっと、無理に手にしてもあの子の笑顔は得られない。だから大切にしたかった。
けれど出来なかった。壊してでも手に入れたいという我欲に支配され、結果傷付け、失った。
それでも愛してやまなかった。
離れている間も一時だって心から離れたことはない。
全てを終わりにしたくなった日も何度もある。けれどあの子が存在しているから、まだこの世界に居ようと思えた。彼女への未練だけが、自分を生かしていた。
だからもう、ようやく掴んだ手は離さない。
何よりも大事にして、溺れさせて、縋り付けばいい。その為ならどんな事だってする。
…例えそれが決して、誰に褒められた事でなくても。