あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「そういえば、学校といえばさあ」
ケータリングに手を伸ばしていた萌葉が思い出したように言う。
「この前映画の撮影だったんだけど」
「ああ、前に言ってたイケメンハーレムのやつ?」
「そう。私も少し出させてもらうんだけど、その撮影で私やらかしちゃって」
「何を?」
半笑いで問い返す那由多と、サンドイッチを頬張る私。しかし次いで出た萌葉の言葉に思いっきり反応してしまった。
「てっきり役者さんだと思って挨拶した人がさ、まさかのスタイリストさんだったの!」
「ぶはっ!」
吹き出したのは那由多ではなく私。
むせ返ってえずく私の背に那由多の手が添えられた。
「大丈夫かよ」
「う、ごめ…げほっ」
心配した萌葉が差し出してくれた水をありがたく受け取り、それを飲めば少し落ち着いた。
それを見た那由多は萌葉に再び向き直り、揶揄うように言った。