あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
撮影は順調に進み、最終日の夜には軽い打ち上げが行われた。翌日は移動日のせいか加減を忘れて飲む人も多く、脳みそがダイヤモンドで構成されているのかと思うくらい頭の固いマネージャーも、この日ばかりは地酒をあおり羽目を外していた。
「マネージャー、マネ…和泉さーん」
返事がない。ゆすっても叩いても、起きない。完全に落ちている。傍でそれを見ていたスタッフさんは呆れながら笑った。
「あーあ、ダメだねこりゃ」
「はあ…もう。うちの者がごめんなさい」
「いいよ。今回の撮影、白雪ちゃんすごく綺麗に撮れたからテンション上がったんだね」
必死になって身体を作り上げた私の努力と霜月さんの抜群のセンス、そこにスタッフさん達の技術も加わってとても良いものが撮れたと思う。
こんなロングスパンで写真を撮られるのは初めてだし、着替えもメイク直しも何度もして大変だったけどそれでも自分のためにこうして頑張ってくれている人がいる、求められているというのはとても嬉しかった。
まあだからといって、あれだけ日々再三私に自己管理を厳しく言ってくる人が真っ先に潰れるのはいかがなものかと思うけど。
「後で部屋運んどくから白雪ちゃんは部屋に戻っていいよ」
「すみません。ありがとうございます」