あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
このまま顔を合わさずトンズラしてしまおうとしたのだが、控室までの道で意外な人に出会ってしまった。
「白雪ちゃん!」
「えっ、諏訪さん?」
予想外の人との遭遇に呆けていると、諏訪さんは久しぶり〜!と笑顔で駆け寄ってきた。
「元気だった?またドラマ決まったんだね。ずっと見守ってきた子が活躍してるの見るとなんだか感慨深いよ」
「ありがとうございます…えっと、諏訪さんはどうしてここに?」
「ああ、私はアイドルくん達のインタビュー待ち。この後スケジュールもらっててね。最近また女性誌に異動になったの」
「そうなんですね」
「偶然だけど、久しぶりに会えて嬉しいよ」
諏訪さんはそれから本恋のこと、今回のドラマの事などを嬉しそうに話してくれた。そんな軽い雑談を少しの間していたのだが、彼女は不意に声を落として顔を寄せてきた。
「週刊誌にいた私が言えた事ではないんだけどさ…白雪ちゃん、最近目をつけられ始めたから気をつけてね」
「……」
「やっぱり売れ出した今がスキャンダルのチャンスだからさ。私は恋愛推奨派だけど、貴女は異性のファンが多いから念の為、ね」
「…ありがとう、ございます」