道具屋の看板娘、冒険者名は『死神』です。アイテム過剰購入冒険者にムカつきますが、ギルマスにはイヤな奴だと思われたくありません
ラヴィーネはギルドマスターに言われ、ハッと我に返った。

「そ、そうでしたわ。アイテムの仕入れ伝票がたまっていましたわ」

慌てて言いながら、ギルドを出た。

頬が火照ったように熱かった。

道具屋に戻り、アイテムの在庫を確認し、仕入れの手配をした。

亜人やドワーフの村にアイテムの生産状況を訊ねた。

さらには精製に足らない肥料や修理が必要な道具、困っていることはないか等、詳しい状況も訊ねた。

村長は薬の研究の成果もあり、調子が少し良くなったとのことだった。

ーーモンスター討伐で得られるドロップアイテムに、強力な毒消しでもあればいいのに

そう思うと、沸々と胸に混み上げてくるモノがあった。

道具屋の戸締まりを済ませ、ダンジョン内で異変が起きた場所を確認していると、窓の外でコツンと音がした。

ラヴィーネが何事かと思って窓を開けると、梟が窓辺に停まった。

梟は足に、細い筒を括りつけられていた。
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