道具屋の看板娘、冒険者名は『死神』です。アイテム過剰購入冒険者にムカつきますが、ギルマスにはイヤな奴だと思われたくありません
「梟が何だって?」

「いえ、何でもないです」

ラヴィーネは受付譲に目で合図して、ギルドを出た。

道具屋へ帰る道すがら、ラヴィーネの父はラヴィーネを諭すように言った。

「梟便は連絡をつけにくい冒険者宛てのギルドの秘策で、ギルドマスターの特権だ。むやみに口外してはいけない。いいね」

30代半ばまで道具屋の傍ら、冒険者をしていたラヴィーネの父の元にも、梟便が届いたことがあるのだろうか。

ラヴィーネはふと思った。

「ねえ、梟便で返信はできるのかしら」

「期限の前夜、梟は返事を受取りにくるはずだ」

ラヴィーネの父は、なるほど……と頷いたラヴィーネに「お前も色々、大変だな」と言いながら、ポンポンと肩を叩いた。
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