この恋、温め直しますか? ~鉄仮面ドクターの愛は不器用で重い~
「祖父亡きあとは叔父が継いで、その息子が後継者としてもう会社に入っているから問題ない。むしろ俺は邪魔者だ」
彼の声のトーンと瞳の色から叔父とはあまりいい関係ではないことがうかがえた。それに……。
高史郎は祖父との思い出をすごく最近のことのように語っていたので、勝手にご健在なのだろうと思い込んでいた。でもそうではなかったようだ。
「おじいさんも亡くなられていたんですね」
環がその言葉を口にしたとき高史郎の眉がピクリと動いた。
(私、おかしなことを言ってしまった?)
彼はすぐに穏やかな表情を取り戻して、戸惑う環に「祖父が亡くなったのは大学のときだよ」と教えてくれる。
しんみりしてしまった空気を払うように彼が話題を変えた。
「環は? どんな子どもだった?」
「私は今とあまり変わらないかもしれないですね。年の離れた手のかかる弟がいて」
両親は小児科の病院を経営していたので多忙ではあったけれど、病院と家は同じ敷地内にあったので寂しさはあまり感じなかった。
近所の友達にも『先生』『看護師さん』と慕われている両親は環の自慢だった。
彼の声のトーンと瞳の色から叔父とはあまりいい関係ではないことがうかがえた。それに……。
高史郎は祖父との思い出をすごく最近のことのように語っていたので、勝手にご健在なのだろうと思い込んでいた。でもそうではなかったようだ。
「おじいさんも亡くなられていたんですね」
環がその言葉を口にしたとき高史郎の眉がピクリと動いた。
(私、おかしなことを言ってしまった?)
彼はすぐに穏やかな表情を取り戻して、戸惑う環に「祖父が亡くなったのは大学のときだよ」と教えてくれる。
しんみりしてしまった空気を払うように彼が話題を変えた。
「環は? どんな子どもだった?」
「私は今とあまり変わらないかもしれないですね。年の離れた手のかかる弟がいて」
両親は小児科の病院を経営していたので多忙ではあったけれど、病院と家は同じ敷地内にあったので寂しさはあまり感じなかった。
近所の友達にも『先生』『看護師さん』と慕われている両親は環の自慢だった。