イッケンヤ
1時間位か…
誰も話さなかったが、
ふと柚葉が悲鳴を上げたので
びっくりして柚葉を見ると
外の人と同じで「目」がない。

柚葉だけでなくみんな…ないのだ。

もちろん私も。

目がないのに、不思議と、周りが見えた。

「ご飯にしようか」と和真が言った。

行けなかったはずの1階に行ける事に
違和感はなかった。

しばらく食べていて
4人揃って庭の木へ向かった。


無言で紐に首を通し……


死んだ。


誰も違和感を感じないまま行動したのだ。
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