鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「血が出ないようにすればいいというのが、医師になってもいいかと思った最初のきっかけだな」
たしかに医師として治療をすれば、患者は必要以上の血を流さずに済む。
その理屈はわかるが、なにかズレているような気がした。幼い頃の悠生さんを想像し、その無邪気さを微笑ましく思う。
「今はもう慣れた。さすがにな」
「もし慣れなかったら、どうしていたんですか?」
「……どうしていたんだろうな。正直に言うと、医療の道に進まなかった自分を想像できない。そういう家庭だったというのもあるが、ほかのことに夢を持つ自分がいるとは思えなくてな」
たしかに医師として治療をすれば、患者は必要以上の血を流さずに済む。
その理屈はわかるが、なにかズレているような気がした。幼い頃の悠生さんを想像し、その無邪気さを微笑ましく思う。
「今はもう慣れた。さすがにな」
「もし慣れなかったら、どうしていたんですか?」
「……どうしていたんだろうな。正直に言うと、医療の道に進まなかった自分を想像できない。そういう家庭だったというのもあるが、ほかのことに夢を持つ自分がいるとは思えなくてな」