鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
重い口調から、どれほど大変な現場だったのかを想像する。
「もう少し俺に力があれば、救えた命があったかもしれない。今でもときどき夢に見る。助けられた人もいるのに、思い出すのはそうでなかった人たちのことばかりだ」
当時の自分の無力さを噛みしめているのか、悠生さんが自分の手のひらを見下ろした。
私よりずっとたくましく大きい人なのに、今は小さく見える。つらい現場は彼の心にも無数の傷を残しているのだと、痛ましい表情から悟った。
「悠生さんは救った人だけじゃなくて、救えなかった人の命も背負って生きているんですね」
無性に彼を抱きしめたくなった。だけど、そのための一歩を踏み出せない。
「もう少し俺に力があれば、救えた命があったかもしれない。今でもときどき夢に見る。助けられた人もいるのに、思い出すのはそうでなかった人たちのことばかりだ」
当時の自分の無力さを噛みしめているのか、悠生さんが自分の手のひらを見下ろした。
私よりずっとたくましく大きい人なのに、今は小さく見える。つらい現場は彼の心にも無数の傷を残しているのだと、痛ましい表情から悟った。
「悠生さんは救った人だけじゃなくて、救えなかった人の命も背負って生きているんですね」
無性に彼を抱きしめたくなった。だけど、そのための一歩を踏み出せない。