鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
地上六十階から見える街の景色は、まるで宝石箱をひっくり返したかのように美しい。
星明かりは夜景の輝きにかき消されているけれど、やわらかな月の光は負けることなくきらめいている。幻想的な光の芸術作品を見ているかのようだった。
「夜景ってこんなにきれいなんですね。私もさっきまで、あの光の中にいたんだと思うと不思議な気持ちになります」
「デートに夜景、なんてベタすぎるかとも思ったんだが。気に入ってくれたならよかった」
「ベタなんて、全然――」
言いながら振り返ると、悠生さんの手に小さな箱が握られていた。
私がそれに気づいたのがわかったのか、彼は少し困ったように眉を下げて言う。
星明かりは夜景の輝きにかき消されているけれど、やわらかな月の光は負けることなくきらめいている。幻想的な光の芸術作品を見ているかのようだった。
「夜景ってこんなにきれいなんですね。私もさっきまで、あの光の中にいたんだと思うと不思議な気持ちになります」
「デートに夜景、なんてベタすぎるかとも思ったんだが。気に入ってくれたならよかった」
「ベタなんて、全然――」
言いながら振り返ると、悠生さんの手に小さな箱が握られていた。
私がそれに気づいたのがわかったのか、彼は少し困ったように眉を下げて言う。