鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「ありがとうございます。大事にします。……開けてもいいですか?」

「ああ。気に入ればいいんだが」

 いったいどんなプレゼントなのだろうと、心地よい緊張を覚えながらゆっくりとふたを開けてみる。中に閉じ込められていたのはブレスレットだった。

 シルバーのチェーンが編み込まれたデザインで、乳白色の丸い石があしらわれている。月の光を宿したような宝石は美しく、かわいらしい。

 悠生さんが私のために選んでくれたものだと思うと、胸の奥が温かくなった。

 自分でブレスレットをつけようとするが、夜なのもあって留め具がよく見えず、うまくつけられない。苦戦する私を見かねて、悠生さんが一歩踏み込んだ。

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