鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「……つけようか?」

 そのひと言には私を気遣う響きがあった。自分が触れても大丈夫だろうかと思っている気配を感じ、少しだけ勇気を出して彼に腕を差し出してみる。

「お願いします」

 大丈夫だと思いたかった。

 このくらいなら平気なはずだと、彼の手がためらいがちに近づいてくるのをじっと見つめる。

 ブレスレットに触れる直前、悠生さんは私を見た。

 その瞳があまりにも真剣だったからか、これがただブレスレットをつけるだけの行為に思えなくなる。もっと特別な瞬間に思えて、緊張とは違う胸の高鳴りを覚えた。

「嫌だと思ったらすぐに言ってくれ」

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