鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「ずっと悩んできたことだろう。そう簡単に解決することじゃない。たしかに彼女は優れた医師だが、自分と比較してつらくなる必要はないんだ」

「そう、ですね」

 ポジティブな考えに変換させたいけれど、どうすればいいというのだろう。

 まだまだ自分には伸びしろがあるとでも思えばいいんだろうか。

 現実からただ目を背けているだけのように思えてならないけれど。

「気を取り直してデートをしよう。もうなにか買い物はしたのか? まだなら一緒に行こう」

 こくりとうなずいて、悠生さんの後をついていく。今は彼の手にも触れられる気がしない。

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