鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
 悠生さんのぬくもりは私に少しずつ安心感を与えてくれた。温かな日差しの中で日向ぼっこでもするような、そんな安らぎが胸に広がっていく。

 同時に泣きたいほど苦しくなった。

 悠生さんが触れてくれるのがうれしい。優しさを見せてくれるのがうれしい。特別扱いしてくれるのがうれしい。

「肩に力が入っているな」

 指摘されて、下に向けていた視線を上げる。

 悠生さんは私を安心させるように、滅多に見せない微笑をこちらに向けていた。

 思わず手に力が入って、絡んでいる彼の指を握り返してしまう。

「どうした」

「力を抜こうと思って……」

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