鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
彼も私と同じく元医療従事者らしく、自分にもできることはないかと考えて参加したらしい。なにかと同じ作業を割り当てられる機会が多かったのもあり、ほかのスタッフよりも印象が強く残っていた。
「はい、おかげさまで。ありがとうございます」
「こうも忙しいと、自分は力になれているのか不安になりますね」
彼が自分の手を見つめ、小さく息を吐いた。
「わかります。でも、確実に役に立てているはずですよ」
「だったらいいんですが……。ここまで厳しい現場だとは思っていなかったんです。そのせいで、いつもならわかることも頭から飛んでしまったりして」
「冷静に対処するって難しいですよね」
「はい、おかげさまで。ありがとうございます」
「こうも忙しいと、自分は力になれているのか不安になりますね」
彼が自分の手を見つめ、小さく息を吐いた。
「わかります。でも、確実に役に立てているはずですよ」
「だったらいいんですが……。ここまで厳しい現場だとは思っていなかったんです。そのせいで、いつもならわかることも頭から飛んでしまったりして」
「冷静に対処するって難しいですよね」