鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「俺もそんな気分だ。……君の香りがこんなに愛おしいなんて知らなかった」
どき、とした私にかまわず、悠生さんは指に絡めた髪に顔を寄せる。
バーベナの香りをたしかめているのだと思うと、落ち着かない気持ちになった。
「本当はずっと前から君に惹かれていた。トラウマを克服するまでは我慢するつもりだったのに……ボランティアスタッフの男性と話していただろう? 正直、焦った」
ああ、といつの話なのかすぐに納得する。
どき、とした私にかまわず、悠生さんは指に絡めた髪に顔を寄せる。
バーベナの香りをたしかめているのだと思うと、落ち着かない気持ちになった。
「本当はずっと前から君に惹かれていた。トラウマを克服するまでは我慢するつもりだったのに……ボランティアスタッフの男性と話していただろう? 正直、焦った」
ああ、といつの話なのかすぐに納得する。