鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「言葉はなくてもいい。……もう一度キスをしてくれたら、それで」

 甘い誘惑に抗えるはずもなく、悠生さんに顔を寄せて自分からキスをする。

「誰かとキスできるようになる日が来ると思っていませんでした」

「ほかの男とはできないままでいい」

 真面目な顔で言うと、悠生さんは私の頬に手を添えて唇をついばんだ。

「これから一生、君にキスをする男は俺だけだ」

「……はい」

 もうキスの時間は終わりだと思ったのに、悠生さんはまた唇を重ねてくる。その勢いに押され、うっかりソファの上にひっくり返ってしまった。

「悪い」

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