鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
 すぐに私を抱き起こそうとした悠生さんが覆いかぶさってくる。そして、その体勢のまま止まった。

「ひとつ、確認したい」

「なんでしょう……?」

「……今夜一緒に寝たいと言ったら、応えてくれるか?」

 その言葉の裏には、私を気遣う響きがあった。トラウマを克服してなお、思いやってくれる悠生さんを愛おしく思う。

「言ってくれなかったら、私から言うつもりでした」

 きっと今、私の顔は真っ赤になっているだろう。だけど気持ちは伝わったはずだ。

「じゃあ、今夜は一緒に寝よう」

 私を抱き起こしてくれないまま、悠生さんが頬にキスをする。

「覚悟しておいてくれ。朝まで君を離さないつもりだから」
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