鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】

 艶めかしい瞳に囚われて、まだキスしかされていないのに頭がくらくらした。

 手のひらを重ねられ、指を絡められてソファに縫い留められる。

 長身の悠生さんに押さえ込まれると、もう私は身動きを取れなかった。

 何度も繰り返されるキスから、彼の深い愛情と独占欲を感じる。キスで私に自分の熱を刻み込んで、誰にも渡さないと主張したがっているかのようだ。

「ベッド……行かないんです、か?」

「……後でな」

 今は移動する時間さえ惜しいと、短いひと言がわかりやすく伝えてくる。

 直後、初めて肌に落ちたキスは私の唇から甘く濡れた声を引き出した。



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